あらとさんは気まぐれ

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小説読みます企画1作目『Fake Earth』

小説読みます企画

Fake Earth

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n0556fr/

 

読みやすさ:☆☆☆☆★

世界観  :☆☆☆★★

キャラクタ:☆☆☆★★

テンポ  :☆☆★★★

 

軽いあらすじ

バーチャル空間で生き残りを賭けたサバイバルゲームを繰り広げる主人公藤堂頼助。地球を模倣したFakeEarthで死ぬと一生その世界の住人として囚われてしまうという。危険なゲームで藤堂は生き残る事が出来るのか?

 

感想:

 まず文章が丁寧でとても読みやすいと思いました。人物描写が繊細で、きちんと一人一人の登場人物を思い浮かべる事が出来る。これは誰にでも出来る事じゃないと感心しました。

 

 次にプロローグの雰囲気がとても良く、(あらすじを読まなかった関係で)これがミステリーなのかファンタジーなのかそれとも純文学なのかと先の展開にワクワクする事が出来ます。

 

 それ故に、プロローグが終わった途端にバチバチのバーチャルゲーム展開が始まった事には少しガッカリしました。少なくとも先生の下りはある程度きちんと終わらせるべきかなと。

 

 そして気になったのがFakeEarth内の戦い方がコマンドバトルなのか、FPSのような戦い方なのか、アクションや格闘ゲームなのかブレた状態から始まった事です。これは読み手の読解力不足もあるのかもしれませんが、文章能力が高いだけに勿体ないと感じました。

 

 全体的に高い文章能力が使い古された設定や展開を引っ張っている印象を受けました。同系統の作品(漫画ではありますが)に『出会って5秒でバトル』という作品があります。同時に読み進めれば雰囲気が分かりやすくなるかも?

 

総評:

 

 高い文章能力と死ねば大きなリスクが待っている緊張感、それらを打破していく冷静沈着な主人公、異能力バトル系の作品が好きな読者におススメです!